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[1/5/1/1/6/1/1] ブラックホールを左前方に見るような画像


カメラがブラックホールに近づき、その近傍を5回周回して、方向をほぼ180度転換する映像です。カメラの初期位置は重力半径の10倍、初期速度は光速の約0.8倍でブラックホールに接近します。その後、ブラックホールを一周(このとき、ブラックホールにかなり近づきますが、最接近位置は求めていません)し、ブラックホールから離れて行きます。自由落下をシミュレートしています。ニュートン力学では自由落下で近傍を5回周回して方向転換することはできませんが、一般相対論的には可能です(数値計算に間違いがなければ)。
 初め、カメラがブラックホールに近づくときには光行差でブラックホールが小さく見え、かつドップラー効果で銀河が青く見えます。逆に最後にブラックホールから離脱するときには、ブラックホールは大きく、赤く見えます。ブラックホールに近づいたときには視線左側のブラックホール(の事象の地平面)の地平線から何個もの銀河が現れ、右側を後ろへ通り過ぎて行きます。なお、実際のブラックホールでは近傍で高エネルギーの物理現象が起きているはずで、スイングバイが実現できるとはとても思えません。
 作る前はそれほど面白い映像にはならないだろうと考えていましたが、出来上がった映像はなかなか印象的なものです。なお、映像を効果的にするため、画角を160度の非常に広角に設定しています。
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