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[1/3/1/2] 輝度変化も考慮


黒体輻射の場合、温度の変化と共に光線の波長の変化だけではなく、輝度の変化も起きます。温度が下降する場合(長波長への変化の場合)、色が赤っぽくなるだけではなく、だんだん暗くなるはずです。よって、もともと5000度であった物体の温度が下降した場合、その物体の色は赤っぽくなるというよりも暗くなって行くと考えた方が実際に近いと思われます(たぶん)。逆に温度が上昇する場合(短波長への変化の場合)、色が青っぽくなるだけではなく、だんだん眩しくなるはずです。下の画像は、もともと5000度の物体の色がドップラー効果で変化する様子を示したものです。左から順に黒体の見かけの温度が1000度, 2000度, ..., 9000度になるように物体の速度を調整しています(左側はカメラから離れる運動をし、右側はカメラに近づく運動をします)。暗くなる場合には画素点の輝度を落とせばよいのですが、眩しくなる場合を液晶ディスプレイが表現することは不可能なため、その場合の輝度変化は行わっていません。
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